うさぎのリリィが亡くなって数日経った。
お通夜の夜に、ろうそくや電気をつけておくという決まりを、私は知らなかった。
ただ、リリィちゃんが旅立ったあの日私が直感的に「電気をつけておきたい」と言い、夫がいいよと言った。
あれから6日経った日、ケージをリリィちゃんの長く過ごした場所に移し、スタジオから持ち帰ったうさぎたちを並べてランプをつけたら、なんだかホッとした。
夫もなんだか優しい顔で、雰囲気が出てとてもいい、写真撮れば?と言う。
さっき撮ったよと言ったら、暗くしたところを撮ったら?とまた言う。
夫は写真を撮らない。SNSをやらないので、景色や食べ物など一切撮らない。
その夫が写真を撮れと言うのだからよっぽどた。
何か、すごく心が動いたんだろう。
四十九日までは灯りを絶やさないということも最近知った。
身内の葬儀にほとんど出たことがなく、実家には仏壇らしい仏壇がなく手を合わせる習慣もなかった。
ランプをつけておくのはきっと必要なことだ。
うさぎ用の仏具を注文して、毛で作るアクセサリー作家の方と連絡を取っている。
そして昨日、リリィちゃんを病院に連れていく前日に、私が人間の病院で受けたアレルギー検査の結果を聞きに行った。
貝を食べて体調がおかしくなり、検査を受けた。
甲殻類のアレルギーが少しだけあるけどほぼ陰性に近い。
あとは、スギ、ハウスダスト、オオアワガエリが陽性。
オオアワガエリって何?と調べてみたら、うさぎの主食のチモシー であった。
四十九日がすぎたら、リリィちゃんにしてあげられなかったことを、ボランティアや仕事としてほかのうさちゃんにするのはどうか?とうっすら考えて、調べていた矢先のことだった。
チモシーアレルギーでは、諦めた方が良さそうだ。
今は、後悔よりも、祈る時期。
そう言われたような気がした。
お母さんもういいよ
喋れたらきっと消えそうに小さな高い声を出すんじゃないか、リリィちゃんの声が聞こえるような気がしたけど、それも私の勝手な妄想。
うさぎを亡くして5日目にチモシーアレルギーが判明する確率について考えそうになったけど、それよりも、毎日お祈りしよう。
アウトレットモールで出会ったうさぎ。便利…
皆さんとペットちゃんが1日も長く一緒にいられますように。
kaya