HOT TOPICS
お知らせ

【1日目~4日目朝】ヴィパッサナー瞑想センターでの日々②

さて1日目。
まつげも凍る早朝4時(草木も眠る丑三つ時、みたいなイメージでね!)、星が美しくて、それはもう何というかなぜか絶望しそうになるくらい美しくて、首が痛くなるくらい空を見上げてしまいました。ド近眼の私でも6等星くらいまで見えんじゃないか?!と思いました。
※実際には裸眼だとオリオン座すら把握できない(視力0.03)。

 

4:30-6:30、ホールで瞑想。眠い…
6:30から朝食。玄米、白米、梅干、味噌、ごま、トースト、プルーンのジャム、バターなどセルフで好きなだけいただくスタイル。でも「アパリグラハ(不貪)」が脳裏をかすめ、おのずと遠慮がちになるものですね。
沈黙の中、食べることに集中します。「食べる瞑想」アーユルヴェーダで教わった言葉を思い出しました。

 

食事の時間とティータイムには、紅茶、ほうじ茶、インスタントコーヒー、牛乳、豆乳が飲めます。すりおろした生姜ときび砂糖も置いてあって、うれしい。
最終日まで、日に3回生姜紅茶をいただきました。だって外は極寒。日中は上着の要らない日さえありましたが、何しろシャワー室が寒い…毎回気が遠くなるくらい寒かったのです。生姜で温めまくりました。
(気温10度無い中、シャワー中に故障でガスが止まりお湯が出なくなった時は、もうダメだ…と思いました!そして5年前、産後3日目に病院のシャワー室で貧血を起こして倒れた時のことを思い出しました。あの日もナースコールのボタンがなくて、猛烈な寒気と薄れる意識の中ここで死ぬのかなと思ったものです。)
3日目くらいからは蜂蜜も登場。
昼食は、玄米、白米と野菜のおかず。スープが出ることもありました。
夕食は出ません。17:00のティータイムで果物をいただきます。バナナやみかんと、りんご1個。りんごは自分でカット。とてもおいしいりんごでした。ポップコーンも毎日ありました。
部屋では、水筒に入れた白湯を飲みました。出発当日に、水筒があった方が良いと教えてくれたリラヨガSちゃんに感謝です!

 

食事の時間以外は日がな一日、瞑想です。
1日~4日目の朝までは、呼吸に集中するための練習を行います。これが辛かったのです。子ども達のことばかりが頭に浮かび、まったく集中できなくなり、4日目に心がポッキリ折れました。
帰りたい、と思いました。休み時間になると、小高い丘の上にあるセンターの庭から、駅に続く道をボーっと見下ろしました。子ども達が、お母さんに会いたいと泣いているのではないか。たまりかねて、夫とともに迎えに来るのではないか。ピンクと水色の派手な色の上着を来た小さな2人がこちらに向かって走ってくるような気がして、いつまでもその道を眺めていました。

 

誰とも喋らず1日中座っていることと、ベッドリネンのにおいは、5年前、娘を妊娠している時に長期入院したことを思い出させます。あの時、1歳の息子は泣きもせずに義母と暮らしていて、私が退院したその日に人生初の熱を出した。私の帰りを待っていたかのように。
その1年後、私が入院していた病院の面会受付の入口を訪れる機会があり、そこで息子がパニックを起こしたのです。また私が病院から帰ってこなくなる。そう思った息子が、見たことも無いくらい激しく泣いて暴れたのです。
たった2歳なのに、1年前の悲しい記憶が消えないなんて。
何も知らずににこにこしている1歳の娘を夫に託し、息子と私は泣きながら家に帰りました。
そのことがあるから、今回の私の長期不在に際して、息子の様子を特に注意して見てほしい、よくケアしてほしいと、家族に伝えるのを忘れて来てしまったことに気がついて、心臓がばくばくと高鳴り過呼吸のようになりました。まったく集中できなくなりました。
やはり私はダメな母親なんだ。いつも子どもを傷つけてしまう。病気ばかりして、子ども達にガマンばかりさせてきた、ダメな母。今も息子が泣いているかもしれない。でもどうか誰も叱らないでほしい。今はそれを伝えることもできない。なんで伝えてこなかったんだ!考えだしたら止まりません。

 

修行中は沈黙を守りますが、先生に質問できる時間はあります。
集中できない、と先生に訴えました。先生は、集中する方法をもう一度教えてくださいました。
置いてきた子どものことが…と言いかけたら、涙がボロボロと溢れてしまいました。
「涙が出るときは泣いても良いのです」「呼吸を観察しながら泣きましょう」
「当日に参加を決めて駆け込んだせいか、やはり心の準備が足りなかったかもしれない。10日もここにいられる自信がない」と訴えると、優しく言葉をかけてくださいました。「必要な人しか、ここには来ないものです」。

 

また私はボロボロ泣き「がんばります」と伝えて部屋に戻りました。寒くてフリースジャケットのポケットに手を突っ込んだら、ピンク色の、娘のヘアゴムが出てきました。また涙が止まらなくなりました。

つづく