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PMDDは治るの?私が受けた治療について

日本ヨガメディカル協会認定ヨガセラピストのkayaです。
自分自身の月経前不快気分障害(PMDD)の体験から、生理現役世代の方たちのための「女性のためのヨガセラピー」を行っています。
マタニティ、産後、更年期、シニアのヨガはさかんに行われるようになりましたが、その間の世代のケアが抜けている…PMSやPMDDは、女性にとって深刻な問題です。
自身の罹患から、後世の女性のためにこのプログラムを産み出しました。
他にも、ホルモン周期に合わせたヨガの紹介記事など書いていますので、ご覧いただければ嬉しく思います。

 


 

月経前不快気分障害(PMDD)の薬物療法

私がPMDDを自覚したのは、21歳の社会人になった年でした。
当時はPMDDと言う名も知られていなく「PMSのひどいの」という認知でした。

 

生理不順が気になり婦人科で排卵誘発のための注射を何度か受けましたが(結構痛いんです…)、妊娠の予定もなかったので低用量ピルを飲みました。
効果があるのかないのかわからないままいつの間にか通わなくなり、その後は29歳で第二子を出産後に産後鬱と診断されて抗鬱剤を飲みました。心療内科を受診した数日後に生理になったのです。PMDDだったのではないかと思いますが、今となってはわかりません。抗鬱剤を辞めたいという思いもあり、ヨガをなら初めて気づけば講師に。

 

その後、スタジオの運営をすることになり数年経って多忙を極めたころに「生理前は仕事にならない」と気づき、自ら婦人科を受診、低用量ピルを勧められて再開しました。39歳でした。飲み始めてすぐ、もう人生バラ色!と思うくらい、心身が楽になりました。

 

そこから3年、コロナのワクチンを受けた後に不正出血が止まらなくなり、ピルを飲んでいるのに出血し続けると訴えても、当時通っていたリウマチ膠原病内科はもちろん、婦人科でも取り合われず。
別の婦人科に行き、避妊リングのミレーナを子宮内に装着することで生理の出血が減り、避妊効果も高いと言われ、出産の予定もないことからそれを選択しました。

 

そこからさらに仕事は多忙も多忙を極め、気づけば自分でも心身の状態がわけのわからない状態に。
不眠、頭痛、月の半分以上は生理痛のような下腹部痛。感情面では苛立ち、不安、恐怖。ピルを再開したいと婦人科へ行くも、40歳を過ぎてからはピルの再処方はできないと言われてしまいました。
漢方薬を処方されましたが「できれば心療内科か精神科へ」と言われ、心療内科へ行くと「PMSなら婦人科へ」と、「PMDDだ」と言っても「PMSね」

睡眠と生理前だけ飲む抗不安薬の処方。ピルをやめて生理不順に戻っていたので、いつ飲めば良いかわからず、そのまま効果もわからず、多忙を極めたこともあり、勝手に通院をやめてしまいました(真似しないでください!)。

 

さらに心身がつらくなり、ひどい自責、パートナーへの暴言、物を投げるなどの暴力もふるうようになり、家族も困り果てる状態に。

以前行ったのとは別の心療内科へ行くと、女性の先生に「PMDD」と診断され、漢方薬と抗鬱剤を勧められました。
抗鬱剤は副作用があるのではというイメージから、漢方薬だけにしたいと申し出て、1週間後に再受診、辛さを訴えると「だから抗鬱剤が良いって言ったでしょう~」と苦笑されました。
そして飲んだその日に、霧が晴れるように頭がすっきり。楽になってしまったのです。

 

副作用はありました。
吐き気、だるさ、頭痛…3週間ほどはかかったでしょうか。
途中、あまりのだるさに再受診、追加で抗鬱剤が1種類処方され、さらに心身が楽になっていきました。
薬が効いてはじめて「病気だったんだ」と自覚。

 

精神的な不安定さは「自分の心が弱い」と自分では勘違いしやすいものです。鬱の人がはまってしまう罠です。
心が弱いのでもストレスに耐性がないのでもなく、ただ何かのきっかけで病気になってしまっただけ。
PMDDは特に、ホルモンバランスが正常だからこそ起きる病気。病名も原因もわからないうちは、防ぎようがないのです。

 

今は、自分で本を読み、ネットで調べ、カルシウムやマグネシウムが不足しないよう食生活を整えながら、在宅の仕事で身体への負担を軽減。
スタジオも閉店したので、ヨガのお仕事もほぼオンラインで、まずは薬と休養で改善をはかっているところです。

 

まとめると、私は以下の治療法を受けたことになります。

 

・漢方薬
・抗鬱剤(SSRI)
・睡眠導入剤

 

その他に、偽閉経療法などもあるから婦人科で聞いてみてと心療内科で言われましたが、婦人科では、更年期障害のような症状が出やく、精神的な症状が主であればまずは漢方や抗鬱剤で良いのではと言われました。

 

ここまで来るのに44歳になっていたので、更年期障害の検査も受けました。
結果は、まだ更年期という数値はどこにも出ていないとのこと。
PMDDの診断のまま、治療を継続中です。今は、ピルを飲んでいた頃と同様に心身ともに安定しています。

 

以上は、あくまで私の体験談ですので、もしかして?と思った方はぜひ婦人科や心療内科・精神科を受診してくださいね。
PMSやPMDDの専門外来を設けている病院もあるようです。

 

余談ですが、今は、私が生理前の不調を自覚した20年前と比べ、なんでもスマホで調べられる時代になり、本当に便利だと思います。
私の発信が、微力ながらどなたかのお役に立つことを願っています。

 


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