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樹木と話をする 馬場健一

2019/12/01

私は、時間をみつけては、気の向いた森へ足を運びます。

先日は、渓谷沿いの紅葉の景観が素晴らしい奥多摩・むかし道を歩いてきました。
お気に入りの森には、樹木の友達を作るようにもしています。

そのため、気の向いた森に足を運び、友達にも会いに行くことになります。

森歩きをする際には、特に皮膚で自然を感じているのが好きです。

木漏れ日や葉の葉脈を見たり、小川のせせらぎや野鳥の声や風にそよぐ葉の音を聞いたり、花の香りや土や森の匂いを嗅いでいると・・・
森の気が私のからだを優しくマッサージしてくれているような気持ちよさを感じます。

気づくと五感がひらき、体中の隅々の細い血管までもが開き、全身の気血の巡りが整っていくのを実感します。

皮膚の中でも、掌はとても繊細な場所です。森やそこに共生する生き物の気配などたくさんの情報が掌から伝わってきます。

この日は、何十匹もの猿の集団に遭遇しました。

例えば、気持ちのよい広場に出合えば、好きな樹木を見つけて、掌を樹木に向けて挨拶をする。

掌を樹皮にかざしたり、触れたりしてみると、何とも言えない感じが伝わってきます。

樹種や樹齢だけではない、しっかりとした個性と生命力を感じるから面白いです。
以前、森の中でブラインドゲームをしました。
ペアを組んで片方が目隠しをして、もう一人が手を繋いで導いて、樹林の中から樹木を一本決めて、目隠しされた方が視覚以外でその樹木に触れた感触を記憶してから、目隠しをはずしてどの樹木かを何十本もの樹林のなかから当てるというものです。

すると、10人中9人が見事に的中させました。

やってみるとわかるのですが、掌に意識を集中して触れていると、意外に樹木一本一本に明確に違いがあることに気づくものです。

それくらい皮膚の中でも掌は繊細な感性を備えている高性能感知器なのです。

今度、森に行く機会があったら一度、樹木に話しかけてみてください、そして、友達になってみてください。
そうして繰り返し、森へ友達に会いに出かけていくことは、あなたの癒しの森を育てていくことになります。