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これでOK  吉満美穂

2018/07/18

こんにちは。吉満です。

梅雨があけて、本格的な夏の到来ですね!

今年は何種類のかき氷を食べようかと相変わらず食いしん坊の吉満ですが、今日は食べ物ではなく食べ物を入れる器のお話しです。

先日、初めての電動ろくろ体験に行ってきました。

少し緊張しながら会場に向かうと、クマさんのような先生が柔らかな面持ちで迎えて下さいました。

粘土はすでに用意されているので、いきなりろくろの前に座るところからスタートです。

ろくろを挟んで正面に先生が座り、「土殺し」「芯出し」「玉取り」といった形成前の一連の作業で準備を整えて下さいます。簡単に言うと、粘土を均一に整え、ろくろの中心に合わせ、作るものに合わせた大きさの粘土玉を取りだす作業です。

いよいよここからが私の出番です。

くるくると回るろくろの真ん中に置かれた粘土玉の真ん中に親指を入れて器の中の空洞を作っていきます。そして、そこから微妙な指の角度や力加減で湯呑やお皿へと形成していくわけです。

え?それだけ?と思いますよね。いやいやとんでもありません!!

指を入れるタイミング、外すタイミング、細かいポイントを教えてもらえているのに、何度やりなおしたことか!!

粘土が薄くなりすぎたらダメだし、厚みを均一に、底と高さのバランスも整えて・・・

「いいよ~、今と同じ力で・・・」と言われるのだけど、知らないうちに余分な力が入ってそこからあれよあれよと崩れていってしまうのです。

そう、「同じ力で」と思うと力みが生じるのですね。保とうとする力み。

こんな風にしたいという気持ちが出るとすぐに力が加わるようです。

余分な力は緩めて、ろくろの動きと粘土に呼吸を合わせる。

完璧な設計図は手離して、向かう方向はブレずに、そこに形作られていくものに意識を合わせていく。あれ?ヨガと似てますね。

と、作っている最中はそんなことを考える余裕もなく、子どものように無我夢中でした。

先生のOKを待って、最後は一本の糸を使って器をろくろから切り離し終了。

ホッと一息。何度も息が止まっていたみたいです。

 あとは先生が高台作りと釉薬を塗ってくださり、焼き上がりを待つこと1ヶ月。

 image1.jpeg

先日、焼き上がりが届きました。

嬉しいような照れくさいような、なんとも言えない気持ちになりました。

最初作りたかったものとは違うし、想像していたのとも違う。

でも不思議と「もっとここをこうすれば良かった」的な気持ちが出てこないのです。

力が入ってるところもいびつなところも含めて全部「わたし」。

そして、この器はわたしだけのものではないという感覚。

先生はもちろん、あの日の気温、湿度、私の手の温度、自分の気持ち等々、実に様々なものが出会ってひとつになって出来たものがこの器なのかなぁと。

「このままでいい」。「これでOK」。

「焼く時に釉薬とんだみたい。それもいい味~」との伝言。え・・・黒点。