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【サトヴィカ式ヨガのできるまで・その5】東洋医学、アーシングとの出会い(後編)とサトヴィカ・ヨガスクールのオープン

2017/07/25

加藤の個人史です。
サトヴィカのオープンからもうすぐ1年、転換期を迎えています。
スクール代表である私の、ヨガに関するこれまでのことをまとめました。



【サトヴィカ式ヨガができるまで・その1】「ヨガとの出会い」「TT受講」
【サトヴィカ式ヨガができるまで・その2】「退職と難病の兆し」「ヴィパッサナー瞑想との出会い」
【サトヴィカ式ヨガができるまで・その3】ヴィパッサナー瞑想との出会い、闘病生活の始まり

【サトヴィカ式ヨガのできるまで・その4】インド旅行/東洋医学、アーシングとの出会い

■東洋医学、アーシングとの出会い(2016年)・後編

さっそく「アーシング」の本を探して読み、足の裏のくぼみが「湧泉」というツボであるということを知りました。探求心に火が付き、3、4ヶ月、一日も休まずアーシングをしたほどです。その時は、病気が治るかもしれないという淡い期待を抱いていたのかもしれません。度々、裸足でヴィパッサナー瞑想も行いました。

しかし、私の症状は思うように改善しません。

免疫抑制剤の効き目が切れる頃に、右手の人差し指が腫れやすい。
月経前は足首のくぼみが腫れ上がる。
精神的ストレスが強くなると、手首の内側がや手のひらの真ん中、中指が腫れたり蕁麻疹が出る。

先生によれば、それらは大腸経、肝経、胆経、心包経が関係するということでした。大腸が炎症すれば手当てをし胸の真ん中の中というツボのあたりがざわざわすれば、手の中指をケアしました。ハートチャクラとも呼ばれるその場所は、何か月もずっと強い感覚がありました。

「冷たい!」「痛い!

治療の最中は、よく騒いだものです。でも、そんなときは…
「アニッチャ(無常)」
どんな感覚も感情も生まれては消えていくのだから、嫌悪も渇望も手放しなさい、というヴィパッサナー瞑想での教えが思い出されました。

さて、場面は病院での薬物治療に移ります。
薬を使っているのに、手首や肘の腫れた時には、さすがに落胆しました。免疫抑制の薬を自己注射したあとに、痛みが生じるのです。ドクターにそのことを伝えると、「病気の症状のひとつ、関節炎だ」との説明で片付けられました。

その時はそんなものかと思いましたが、血液検査の結果が基準値を超える度に、薬が増えたり減ったりすることには疑問を感じていました。腸の炎症はほぼ治まっているのに、その薬の副作用を薬で消す。その副作用をまた薬で…。壊れた部品をひとつひとつ治していくようなその治療法は、東洋医学の基本である「全体性」の対極にあるのではないか?

納得がいかなくても、「腸の炎症が再燃すれば命の危険がある
と言われれば、薬をやめたいという訴えを退けられても、医師にそれ以上のことは求められません。

関節が腫れていれば、抗炎症薬
鼻炎の症状が出れば、抗アレルギー薬
腹痛には、整腸剤
頭痛には、頭痛薬
抗炎症剤の副作用として現れやすい骨粗しょう症予防に、ビタミンD

薬が増え続けました。それでも、痛みや炎症が治まるのはありがたいことでした。

 

サトヴィカ・ヨガスクールのスタートと陰ヨガ

そんな中で、私はサトヴィカ・ヨガスクールをオープンしました。Sattvicaの由来は、インドで通ったレストランの名前。インターネットでsatvikaという人名があることを知りました。

インドでお世話になったガイドさんに連絡をして尋ねると、satvikaは女神Durgaのことだそうです。sattvicaという名前をどう思うか聞いたら、そんな言葉はないとのこと。それでも響きが気に入り、私の中では、sattvicaという名前にすることは決まっていました。

慌ただしい日々が始まる中で、私にはおびえていることがありました。関節が腫れるとヨガのポーズが取れないので、インストラクター生命が断たれるのではないかということです。

身体をしっかり使う普段のプラクティスもできず、悶々としている時、ふと脳裏をよぎったのが「陰ヨガ」です。名前だけは知っていて、静かなヨガというイメージでした。手首などの関節を使わなくてもできるのではないか?

さっそくインターネットで動画を検索し、ポーズを真似て、すぐに気に入りました。関連するテキストやDVDを購入し、サラ・パワーズの「インサイト・ヨガ」を読んだときは、舞い上がりました。
ヨガと経絡理論とヴィパッサナー瞑想…。
彼女の提唱する陰ヨガが、私が執心している3つの要素を含むヨガであることを知ったからです。

これまで私が学んできたヨガと、アーシングを通じて興味を持った中医学とは、エネルギーの流れを良くすることに重きを置く点で共通していました。でも、両者を融合させる術がないものかと思っていたところ、既にその二つがミックスされたヨガが存在したのです。

痛みが現れると、ポーズの練習のために空けた時間を、読書の時間に当てました。ヨガの精神的な効果にさらに興味が湧き、中医学やインド哲学に関する本を日に何冊も読みました。ヨガの教えは今まで習ったことだけで充分だと思っていたのですが、さらに奥深さに魅せられて様々な角度から学びを深めました。

陰ヨガでは、ポールグリリーというもう一人の有名なティーチャーのDVDも見ました。シンプルで鮮烈な言葉が次々と頭に飛び込んできます。その中に、タオイズム※注3とインド哲学の説明もありました。
「陰がtamas、陽がrajas、真ん中がTAO、それがsattva

ハタヨガ、陰ヨガ、アーシング、sattvica―すべてが結びついた瞬間でした。

つづく