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大山阿夫利神社参拝とひとり登山 kaya

お休みの日。
9時前に家を出て、伊勢原に向かいました。大山の阿夫利神社にお参りに行こうと思ってのことです。
ケーブルカーで行けるくらいのところまでにしよう。
でも、山に登りたくなるかもしれないと予感して、冬山用の装備を携えて出かけました。

駐車場やバス停から、ケーブルカーの駅までかなりの階段を上る。
ケーブルカーで登ると、駅から相模湾が見える~
そこからさらにかなりの階段を上って、阿夫利神社へ。

神社の下社には、たくさん参拝客がいました。
案の定、その先の登りたくなってしまって…
阿夫利神社の下社をお参りして引き返す方が多い中、私はさらにその上に続く登山道に入りました。

 

少し前に足や肩を負傷したというのに、登山リュックを背負って、登り始めてしまいました。
山頂まで90分と書いてある。新城のせせらぎ遊歩道を往復すれば90分くらいですが、ここは勾配があります。
私は体力はあるけれど持久力がありません。少し歩いては休むペースでしか進めないことがわかっているので、普通の人が90分かかるコースであれば、120分以上かかってもおかしくありません。

 

スタート5分で、無理かも、と思う(笑)
どこまで行っても岩…
ストックを持ってないため、1/3くらいは四つ這いで登りました。

何度か行ったことのある御岳山は、要所要所が平坦な砂利道だったけれど。
ここは、急こう配の岩場しかなく…

 

ゼーゼー言いながら、激しい風に吹かれながら、時に暑くてどうしようもなかったり、時に強風に体温を奪われて震えたり。
分厚いダウンを着たり脱いだり、ウィンドブレーカーに着替えたりウルトラライトダウンを着てみたり。
鳥たちや木々のおしゃべりに気を取られながら、富士山に感動しながら

 

60代くらいのご夫婦を追い越すときに「年は取りたくないなあ」「前はなんてことなかったのに」「だけどキツイなこれは、あと50分登りだぞ、引き返すか」という会話が耳に残って
でも山頂で休んでいる時に、その方たちが到着したのを見ることができて、よかった。
途中で同じく引き返しそうになっていた若い女性たちも、無事山頂に着いていました。

 

山頂から、相模湾がさらによく見えます。茶店でランチをしました。

シニアの男性が、茶店の店主と話している。

 

「すみません」「私、1年前にここで倒れて、あなたに助けてもらった者です」
「ヘリで東海大に送ってもらいました、今日は、あの時助けてくれた人たちにお礼が言いたくて登って来たんです、ヘリを呼んでいただいてありがとうございました。」
「ああ!」
「〇〇は今日ここにいないから、電話つなぎますよ」
「この前も、この手前で滑落した人いたしね、先月は滑落した人が登ろうとしてまた落ちちゃって、打ち所が悪かったか助からなかったんだよ」

 

私、そんな危ない場所にひとりで来てしまったんだな。
山菜そばをすすりながら、にわかにドキドキする。

 

茶店の裏に、絶景ポイントがあるらしく、移動。
富士山が大きく見える。
これまで、さして興味のなかった富士山。目の前に堂々と佇む姿を見たら、ひれ伏したくなる気持ち。

いつも、深い山や森には誰かと一緒に来ることが多かった。1人では怖いというのもある。
今日は1人。周りに登山客がいたから怖さはなかったけれど、黙々と登っていると、思考が研ぎ澄まされてくる。
これまで考えつかなかったようなことを、考えたりもした。

 

周りの人の会話も、妙に耳に付く。
下山も、ひとり。靴は歩きにくいよな、はだしになりたいけど人目が多いしな…と悶々としていたら、ソールが滑って尻もちをついた。
大丈夫?!
近くにいた人たちが手を貸してくれました。

一休みしたくなった頃、行きには気づかなかった、大きなモミの樹が現れました。
少し寄りかかって、休憩。

はだしになりたい。
残り30分くらいになったことろで、たまりかねて靴下になったら、それまでの倍速で歩けました。

私にとって、靴ってなんなんだろう、なんて考えながら、ケーブルカーの駅の近くでお豆腐を食べました。

誰にも強制するつもりもないけど、山道ははだしがいちばん疲れないし早く登れる。

 

帰りは、鶴巻温泉で脚を休めてから帰宅。
新城まで1時間10分でした。近いものです。

 

自然のエネルギーを心身に満たして、新月の今日からまたスタートです。

香耶